間取りの工夫で住宅を安く
・シンプルさがキーワード
注文住宅をなるべく安い予算で建てるに当たり、工夫すべき点はたくさんあります。
一つは壁紙、床材などの材質です。
単位当たりで見れば、それほど大きな価格差ではなくても、家全体で見ればかなりの差額になります。
例えば玄関やリビング、ダイニングなど来客を招き入れる可能性のある1階と、家族しか使わない居室がある2階で材質を変えるといった工夫で予算は抑えられます。
トイレも1、2階に1つずつあれば確かに便利ですが、なくても困りはしません。
間取りの面はどうでしょう。
基本的にはこれまで見てきたように、シンプルな間取りにすることがポイントです。
同じ面積の家なら、部屋数は増やせば増やすほど、価格が高くなります。
部屋を作るということは、壁紙や構造材(柱やパネル)の使用量が増えるということですからね。
そう考えると、トイレの話と同じで、どうしても必要なもの、譲れない箇所以外は設けないというのがポイントになりそうです。
リビングの隣に小さな和室スペースを設け、小上がりのような形にする例も最近は多いです。
意匠的には格好いいのですが、例えばこうした段差などもなくしてフラットな構造にすれば、価格は抑えられます。
あとはどこまで自分がこだわりを持って、どこから譲れるのかという線引きを決め、間取りの工夫で予算を抑え込むことですね。