相場を知り、予算を考える

・無理のない計画を
さて、あなたの預金通帳には幾ら入っているでしょう。
５０００万円？１億円？いやいや、多くの人はせいぜい数百万円ですよね。
そう考えると、住宅購入というのは自分の年収や手持ちの財産の数倍という巨額のローンを背負う行為です。
ローンは一言で表すと借金です。
行き詰った会社経営者でもない限り、ここまで大きな借金を抱え込むのは一生に一度でしょう。

住宅は大事な買い物ですが、背伸びしすぎて後で経済的に立ち行かなくなり、手放すようなことになっては元も子もありません。
姫路で住宅を買うなら、その相場を調べるとともに、自分の支払い可能な金額を計算して予算を決めましょう。
同じ新築住宅でも、注文住宅と建売住宅では相場が違いますから、予算次第では注文住宅を希望していても建売住宅に鞍替えすべき場合もあるでしょう。
何だか、いきなり夢のない話のような気もしますが、まずは綿密に予算計画を立てましょう。

・地域差が大きいのは土地の費用
詳しくは次回以降の記事で書きますが、住宅購入にかかる費用は建物、土地、諸費用の３つがあります。
このうち、建物は余程の寒冷地で窓や断熱構造を特殊な仕様にしなければならない場合などでなければ、地域差は小さいと思います。
むしろメーカーによる価格差が大きいでしょうか。

一方、地域差が大きいのが土地です。
毎年、国土交通省や国税庁が地価や路線価を発表し、テレビでは「東京・銀座は１平方メートル５０００万円！」などと報道されていますよね。
一方、地方では地面に一応の評価額は付いているものの、自治体が助成制度を設けていて、実質的に０円で住宅地を手に入れられる地域もあります。
それでは、姫路の住宅地の相場を見てみましょう。

国土交通省は「４人家族が快適に過ごせる目安」として延べ床面積１２５平方メートル（３７坪ほど）と示しています。
これを建蔽率５０％の地域に建てる場合、必要な土地の大きさは約１２５平方メートル。
２０２１年現在、この広さの土地を姫路で購入すると、市内でもエリアにより異なりますが、ざっくりと平均１６００万円ほどかかるとされています。
ここに建物代を加えた平均相場は４０００万円台の前半とされています。
次回の記事ではメーカーのタイプ別に建物の価格を見てみます。