平屋で叶える低予算
・ミニマムで効率的
注文住宅を購入する際、予算を抑える方法の一つとして、平屋があります。
1階のみの住宅のことですね。
2階部分がないため、単純に延べ床面積が半分になるので、建設にかかる費用も半分近くに減る、という理屈ですね。
平屋というのは、さまざまな「ムダ」をそぎ落とした住居の形態と言えます。
よほど大きな土地を持っている人を除き、限られた面積に必要な設備を全て置こうとすると、必然的に効率的な配置にしないと機能が不足します。
どこで洗濯して、どこで干し、どこに食材を保管して、どこで調理し……。
そうした家事動線も最小にすることが、最も効率的な間取りであり、面積が小さくなります。
こうした間取りにおいて「あったらあったで便利」という程度の設備は省かれ、住宅の価格は抑えられます。
加えて言うと、最近の平屋は「家族の距離が近くなる」などの理由でも人気となっています。
せっかく2階建て住宅を購入しても老後に1階しか使わなくなった、というのはよくある話です。
この点、段差の少ない平屋を建てれば、老後も暮らしやすい家ということもできます。
どうしても床面積は小さくなってしまいますが、安い価格でミニマムな暮らしを好む人には理想の一つなのかも知れません。