土地選び込みで理想の家を
・建物とトータルで考える
前回の記事では既に土地を持っているというケースを紹介していました。
しかし、私を含め、多くの人は注文住宅を建てる土地探しから始めなければならないのが現実でしょう。
ただ、この状況を不必要にネガティブに捉える必要はありません。
土地がないなら、ないなりに利点もあります。
どこに、幾らぐらいで、どんな広さの土地を買うのか、という点を主体的に決定できることです。
持たざる者の強がりと言われても気にしません。
実際、そうなのですから。
例えば「どんな家に住むか」よりも「どこに住むか」の方が大切だと思うことって、ありませんか?
子どもの通う学校の雰囲気や職場までの距離、周辺の商業施設など、自分たちがどれだけ快適に過ごせる環境かというのは、もしかしたらちょっとした間取りの差異より、よほど重要かも知れません。
・早めに相場を知ろう
とは言え、土地も買わないといけないとなると、土地代が大きく予算を圧迫します。
特に、大都市になればなるほど土地代は上がります。
建物よりも土地の方が高い、なんていうのはよくある話ですよね。
一方、地方では建物が土地の3倍、4倍といったケースもあります。
同じ市内でも、駅前や幹線道路沿い、文教地区、ショッピングセンターの近くなどの条件次第で、地価は大きく異なります。
まずは自分が住もうと思う市や町の土地の相場を知ることから始めましょう。
極端に言えば、建物は後からいろんな調整を施して予算内に収めようとすることもできますが、土地はそういうわけにはいきません。
基本的には分割して買うこともありませんし、同じものが二つとないので、先に誰かが買ってしまえば、全く違う場所を探すしかありません。
ですから、土地なしの場合には自分が住みたい地域での土地の相場を知り、自分の予算と照らし合わせて、土地に幾らかかるのかを早めにイメージする必要があるのです。
それが、その後の住宅づくりを大きく左右してきますから、ぜひ、根気強く自分の希望の街、理想の土地を探してみてくださいね。